『spiral”日除けがはためくところ”』(製作中)/『spiral”where the awning flaps”』(work in progress)
pencil on peper & essay 2018
『日除けがはためくところ』
鏡の前に立ち何気なく自分の顔の一点をぼーっと見つめていたら、突然化け物のような顔が映っていた。
脳は目で見たものの中から重要なものだけに注目し、そうでないものを無視するため見えない部分が出てくる。
しかし、またいつも通りの顔がそこに現れた場合、所謂”くそったれな”太鼓地域を再び奥深く実感するには、目をつむり、深く深呼吸をし、再度鏡をご覧いただきたい。
目が覚めた時には消えていた視界が絶体絶命の状態から蘇ります。
その特徴は、見ようとするものがゆがんだり、 中心部がぼやけてしまい、視界が狭くなったりします。
鏡を覗き込めば覗き込むほど自分の顔が徐々に歪んでいき、それはいわば本能的な”ゆがみ”と言えます。
ただし、両方の目で見るとあまり気にならないことがあるので、必ず片目づつで確かめます。
更に”眼中の網膜”から出血が多い場合、見え辛くなる範囲が大きくなり、進行すると、徐々に視力が低下してきます。
その為、下記のことを遵守してください。
①日没まではゆっくりと焦らず過ごします。
②瞳に”鏡以外の拠り所”を与えてやります。
③”見ていること”を忘れるのが重要です。(特にこれが重要です。)
それを日除けがはためくところと呼びます。
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